【茶道具の相場】買取相場の調べ方を徹底解説！

かつて使っていた古い茶道具を処分する時に、買取相場について知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

ですが、茶道具はバッグや時計と違い、買取相場をネットで見つけるということはかなり困難なことです。なぜなら、茶道具というのは基本的には一点ものが多く、類似しているからといってその価値も近いという訳ではありません。

さらに、ネットオークションでの落札価格やフリマアプリでの販売価格は個人差があり、買取相場を調べるまでには至りません。

その時のブームなどで人気が上がれば一気に値段はつり上がりますし、逆にブームが去ってしまうとあっという間に価格が下がってしまいます。同じ物でも１年後にはその価値が大幅に変わっているかもしれません。

また、茶道具に対する価値観というのは個人差がかなり出る場合があります。有名な作家が作ったからといって、ある人には何百万もの価値があるとされても、ある人には数百円の価値しかないという場合もあります。

一方で、無名の作家の作品に数百万円の価値を見いだす人もいます。

つまり、人によって茶道具の価値にはかなりのばらつきがあるのです。ネットで買取相場がわかりづらいのには、こういった理由もあるのです。

茶道具の買取相場を調べることは素人にはかなり難しいことです。

その理由は、茶道具の価値というのは造られた年代や作家、流派によって変わってくるからです、茶碗や茶釜、茶杓といった種類の多さも判断が難しい理由です。

自分で調べる方法としては書籍という方法もありますが、書籍の場合は出版された当時の相場なので正しい買取相場とは言いがたいところがあります。

では、正しい相場を知るにはどうしたら良いのかというと、それはまずプロの査定員に査定してもらうことです。

プロの査定員は様々な視点から茶道具の買取相場を導きだしてくれます。

ですが、査定員により査定価格が変わることもありますので、買取相場を判断する時には数人の査定員に査定依頼することが大切です。

では、プロの査定員はどこを見て茶道具の鑑定を行っているのでしょう。査定ポイントを知っておくことも、買取相場を調べる為には必要なことです。そこで、査定ポイントについていくつか紹介します。

査定ポイントには付属品が揃っているかどうかはかなり重要なことです。なぜなら茶道具というのは1つでは成り立たないからです。

一式揃ってこそ、その茶道具の正しい買取相場がわかるということもあります。

そして、箱も付属品と同じぐらい大切なことです。また、箱を包んでいた布なども価値に関係してくるので、査定に出す時には可能な限りまとめて出すことも必要になります。

茶道具は用途によってもその価値が変わってしまいます。例えば、

有名な作家が造った作品はお茶会用として使われる物で、買取相場は箱に作家本人の直筆の箱書きがあるか、伝来を証明する書付けがあるかも重要になり、物によってはかなりの高額で買取られる場合もあります。

片や、普段の稽古用として使っている物は、大量生産の物が多く、お茶会用よりも価値は下がってしまいます。査定の時には、用途によって価値に違いが表れます。

保存状態によっても査定は大きく変わってしまいます。有名な作家の作品だとしても、汚れや傷があったりすれば、査定の時に価値が下がってしまいます。

ですが、中には汚れや傷があったとしても査定価格が下がらない場合があります。それは、その作品の希少価値です。

有名な作家が造った作品で、滅多に市場に出回ったりしない作品というのは多少の劣化では、その希少価値が下がるということはありません。

茶道具の買取相場を知る為には、骨董品店で査定してもらうことが必要になります。ですが、この時に注意したいのは専門の鑑定士がいる骨董店を選ぶということです。

その理由は、買取相場と茶道具本来の価値に出る差を知るためです。鑑定額というのは市場価値のことで、査定額というのはお客様から買取る時の価格のことです。

この査定額が市場価格を超えるということはありません。なぜなら、買取業者が利益を得ることができなくなるからです。したがって、買取相場を知るためには、まずは鑑定額を知り査定額との差を知ることが大切です。

そこで、専門の鑑定士がいる骨董店なら鑑定額と査定額の両方を知ることができるのです。なお、買取相場との差があまりにもあった場合には、売却するタイミングを考慮できます。

古い茶道具の買取相場は、ネットや書籍などでは知ることはできません。

茶道具というのはとても奥が深く、誕生した年代や作家によってもその価値が変わってきます。さらに、茶碗や茶釜など種類も豊富で、それぞれの買取相場を調べることはかなり困難だからです。

また、どれだけ希少価値があるのか、汚れや傷があるのかなどでもその買取相場が左右されることもあります。そのため、大切なのは鑑定士によって鑑定額を出してもらい、茶道具本来の価値を知り査定額と比較してみることです。

この差を知ることにより、売却のタイミングを計算したりすることもできます。茶道具の売却を考えているという時には、まずは骨董店に相談してみることが大切です。